ここのところ、サンゴについて中国船の密漁によって、たくさんの記事が出ていますが、ほんとにひどい話だと思います。私たち、宝石業界では、数年前より中国人の需要によって、価格が異常に高騰していました。まあ、これはサンゴだけに限らず、金やダイヤモンド、真珠もそうでした。
宝石というのは、そもそも希少性によって価値が決まるところがあるので、欲しい人が増えると値段が上がるのはしょうがないものです。
そしてサンゴもまた、何十年もかけて大きくなる生き物で、限られたものなのです。
自然保護と漁業の両立を常に地元の人は考え、成り立っている世界です。ですので、毎年の採取量を調整しているのです。
しかし、それを密漁して、それも根こそぎ持っていき、売りさばいてやろうという心が全くもって理解できません。。
ただの盗人ですよね。厳しく、罰してほしいものです。
また、サンゴは日本では、ここ二十年、全く脚光を浴びてなかったというのも事実で、サンゴを欲しがる人は本当に少なかったです。
そして、先日の日経新聞に宝石のサンゴとしての歴史について載っていました。
『ボケ珊瑚』業界では普通に使っていました。もちろん、ランクが高くないサンゴとして・・・
それが、ヨーロッパでは『天使の肌』にも例えられ、人気があったとは知りませんでした。しかも、その由来がイタリア商人が安く仕入れたいために難癖をつけるための口実だとは・・・
勉強になりました!