
ダイヤモンドのエタニティーリングの修理をさせていただきました。
エタニティーリングは小さな爪で留めているので、ちょっとした衝撃などで爪が緩んでしまい、石が落ちてしまう事があります。
また、指にはめて、買い物袋などの重い荷物を持ったりしていると指輪自体が歪んでしまい、そこから爪が広がってしまい、石が落ちてしまったりもします。
汚れたなーとか緩んでないかなーとふと、思った時は一度、メンテナンスに出してチェックをさせて下さい。
ジュエリーコンシェルジュによる【もっと気軽にジュエリーライフを!】
宝石・ジュエリー製造販売/株式会社エスアールアイトレーディング/ジュエリーリフォーム・ジュエリーリペアも得意です。/大阪・神戸・東京・福岡
ダイヤモンドのメレ(石)落ちの修理をご依頼いただきました。
このタイプの指輪についているダイヤモンドは爪で留めてあり、その爪が経年劣化で緩んできてしまい、石が落ちてしまいます。
また、知らず知らずのうちに衝撃が加わり、爪の部分が緩んできたり、浮いてきたりしてしまいます。
未然の防止策としては、定期的にメンテナンス、クリーニング等に出していただけると、分かるのですが、なかなかそうもいかないですよね。
時々でも石の部分を指でなでてみて、引っかかりがあるようなら爪が浮いている証拠です。
また、耳元で指輪自体をとんとんして見て下さい。緩んでいたら爪とダイヤモンドがあたって、カチャカチャと音がすると思います。
是非、試してみて下さい。
レディーガガさんが、バレンタインデーに婚約を発表されました。で、婚約指輪(エンゲージメントリング)の写真をアップしていました。
8ctのハートシェイプのダイヤモンドで約6,000万円らしいです。
で、どこのものだろうと思って調べてみると、ロレーヌ・シュワルツさんのデザインだそうです。
ロレーヌ・シュワルツさんは、最近、数多くのハリウッドのセレブ達のリングを手掛けていますね。
特徴としては、ファンシーシェイプと呼ばれる丸いダイヤ以外の形、ハートシェイプやオーバル、ペアシェイプ、マーキース、エメラルドカット等のダイヤに細い、か細い腕を取りつけたデザインが多いみたいです。
結構、好きなタイプのデザインです。
ここのところ、サンゴについて中国船の密漁によって、たくさんの記事が出ていますが、ほんとにひどい話だと思います。私たち、宝石業界では、数年前より中国人の需要によって、価格が異常に高騰していました。まあ、これはサンゴだけに限らず、金やダイヤモンド、真珠もそうでした。
宝石というのは、そもそも希少性によって価値が決まるところがあるので、欲しい人が増えると値段が上がるのはしょうがないものです。
そしてサンゴもまた、何十年もかけて大きくなる生き物で、限られたものなのです。
自然保護と漁業の両立を常に地元の人は考え、成り立っている世界です。ですので、毎年の採取量を調整しているのです。
しかし、それを密漁して、それも根こそぎ持っていき、売りさばいてやろうという心が全くもって理解できません。。
ただの盗人ですよね。厳しく、罰してほしいものです。
また、サンゴは日本では、ここ二十年、全く脚光を浴びてなかったというのも事実で、サンゴを欲しがる人は本当に少なかったです。
そして、先日の日経新聞に宝石のサンゴとしての歴史について載っていました。
『ボケ珊瑚』業界では普通に使っていました。もちろん、ランクが高くないサンゴとして・・・
それが、ヨーロッパでは『天使の肌』にも例えられ、人気があったとは知りませんでした。しかも、その由来がイタリア商人が安く仕入れたいために難癖をつけるための口実だとは・・・
勉強になりました!
ご縁があって、弊社にこのダイヤモンドがやってきました。
DカラーのFL(フローレス)というランクです。
聞き慣れない方はわからないと思いますが、一般的にダイヤモンドの価値は4Cと言われている
carat(カラット)・・・重さ、1カラット=0.2g
color (カラー)・・・色、
clarity(クラリティー)・・・内包物の量
cut(カット)・・・プロポーション
の4つの頭文字で、価値が決まります。
私自身は何でもかんでも、消費者がこのランクに縛られるのは良くないと思いますが、世間一般的に販売員の方が都合の良いように説明してしまうので、しょうがないかなとも思います。このことについては、長くなってしまうので、別の機会に!
さて、その中でのカラーとクラリティーのトップがDカラー、フローレスなんです。
フローレス(FL)の次がインターナルフローレス(IF)で、IFは数は少ないですが、多少は市場に出ております。しかし、FLはほとんどありません。
簡単に書くと、
FL・・・内部、外部ともに完璧、何も傷、内包物なし。
IF・・・内部は完璧。
フローレスのダイヤモンドは、何らかの微々たる衝撃で見えないような傷でも傷が0から1になってしまい、フローレスでなくなってしまいます。
よって普段、お取引、商談時もケースに入れたままで「開封厳禁」なのです。
3ctのハートのダイヤモンドのリングの修理をさせていただきました。
ダイヤモンドを出来るだけきれいに見せる方法というのは、出来る限り爪を小さくすることが一番だと考えます。
しかし、爪が小さいという事はそれだけダイヤを留めているのが不安定という事なのです。特に2点留めや3点留めというのは、どうしても緩みやすくなってしまいます。せっかくのダイヤモンドが爪が緩むことによって落としてしまったら大変です。
ということで、もう少し爪を大きくさせていただいて、接点を増やし、緩みにくくなるようにお直しさせていただきました。
↑ 横から見たら、こんな感じです。
みなさんのダイヤモンドは緩んでいないですか?あなたの宝石は緩んでいないですか?
ふと、思った時にチェックしてみて下さい!
耳元で「トントン」してみて下さい。緩んでいたら石と爪が当たって「カチャカチャ」と音がします。